耳鼻咽喉科で目からうろこが落ちた話

鼾がうるさいと家人の顰蹙を買い、耳鼻咽喉科に相談に行った。去年お世話になった強面の女医さんは避けて、別のところへ。やや古びた診療所を訪れると、現れたのは、いかにも町医者といった風情のおじいさん先生。その先生から、驚くべき話を聞いたのである。

まず、いびきの原因ですが、コレは、ほとんどが仰向けで寝ることから起きるのだとか。

仰向けで寝ていると、舌が喉の奥のほうに落ちて、気道を狭めてしまい、口呼吸に頼らざるを得なくなる。で、鼾が始まる。だから、なるべく横向きに眠りなさいというのである。

とくに、年を重ねてくると、若いときのように頻繁に寝返りを打たなくなる。仰向けなら仰向けになったまま、ほぼじっとしてしまう。すると、余計に鼾をかきやすくなるのだそうだ。


それと、いくらか鼻風邪気味だったので、コレも原因ではないですかと尋ねると、鼻はかまないほうがいいとアドバイスされた。

まさか!?

鼻をかむと、鼻の中の粘膜が傷ついて、かえって直りが悪くなるのだそうだ。びっくりである。

ではどうするか。

片方の鼻を指で押さえ、もう一方をすすって喉の奥に落とし込む。それを、痰で吐き出してもいいし(もちろんティッシュに)、そのままお腹の中に流し込んでも構わないというのだ。

子供のころから、母親にしつこくいわれていた…鼻はすすっちゃダメ。すぐにかみなさいと。

あれは、間違いだったのか!


ついでにといって、耳の穴も見てくれた。

いいですね。いくぶん耳垢がたまっていると、そのおじいさん先生はニコニコするのである。

耳垢を全部穿り出そうとするのはよくないですよと、さらに付け加える。

なぜなら、耳の奥のほうは、骨膜といって、実にデリケートな膜なので、綿棒のようなやわらかいものでも、すぐに傷がついてしまうのだそうだ。

それに、耳垢は放っておけば、自然に花が咲くように開いて、ポロリと落ちてくるというのである。

だから、耳垢は適度にたまった状態が、健康なんだって。

すると、子供のころから母親にしつけられた、アレも間違いだったのか!

耳垢は、きちんと掃除しなさいって教え。

なぁに。耳掃除なんていうのは、江戸時代に流行った男女の色っぽいお遊びの名残みたいなもんですよ。

おじいさん先生は、ニンマリと笑みを浮かべ、そのように教えてくださったのである。

実に、目からうろこをハラハラと落としながら、私はその耳鼻科を後にしたのであります。



さて、鼾のその後はどうなったか。

仰向けに寝る癖がついている私としては、なかなか横向きに寝られず。

そこで考えたのが抱きマクラ

近所の寝具屋で奮発して2850円の高級品をゲットして、これを抱えながら寝ると、うまく横向きに寝られることを発見。

で、家人からも最近は静かになって助かったとお褒めの言葉をいただいたのである。



もちろん日中は時々鼻をすすり、耳垢は滅多に掃除をせず…女の子にはあまりもてなくなったことは、言うまでもありません。

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この記事へのコメント

ヨン(土曜日よろしくお願いします)
2011年01月17日 10:13
熊田曜子の?
nakamako
2011年01月17日 12:42
アハハ・・・ヨンさま。私、ファンじゃないので。
見た目はのっぺらぼうのドルフィンみたいな代物です。色気ゼロ。

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